ここでは役立つかもしれないアイテムやちょっとしたアイディア、テクニックなどを紹介します。


☆役立つかもアイテム

・シックネスゲージ(thickness-gage)
 艦船模型専門誌 ネイビーヤードVol.22に掲載していただいた記事内でも一度紹介しているのですが、
ここでは写真を交えて紹介したいと思います。


本来整備用の工具で隙間を調整するのに用います。(例:エンジンのバルブクリアランスなど)
一般にホームセンターなどで売られており、値段も千円しないのでお手頃です。
写真のシックネスゲージ(シンワ製)は厚さ0.03mm〜1mmのプレート25枚で構成されています。
〔0.03mm〜0.15mmが0.01mm刻み、0.15mm〜0.5mmが0.05mm刻み、以降0.6、0.75、0.8、0.9、1.0mm〕

模型工作への応用例としてはコの字の取っ手状のものを作るのに使えます。
単一あるいは複数のプレート組み合わせることによって好みの幅のものを作ることが出来ます。。
ただし対象物を傷つけないためにプレートの角には丸みがあるので、ヤスリがけをして角を立てる必要
があります。


※ちょっと見づらいですが角に丸みがあります。


次の写真は銅線を当てているところですが、ただ当てただけではきれいに曲がらないので背の部分を
平らな物で軽く叩くなどの処置が必要です。



実際の例



自由な厚さを出せるのでパーツを箱組みするような場合にも使えます。



その他に微妙に高さを調整したいときなど色々と使える場面はあると思いますので持っておくと便利です。


・クラックスケール

クラック(亀裂、ひび)ということで本来壁のひび割れ等を測定するものです。
紹介しておいてなんですが、あまり使えないかもしれません。
使用例としては伸ばしランナーのおおよその太さを測る場合などです。
他にも何か使えるかも・・・・。



☆パーツ工作

・米海軍1.1インチ四連装機関砲
 イカロス出版発行「艦船プラモカタログ2014」に掲載させていただいたヨークタウンの記事の中にも
ちらっと写真が出ているのですが改めて紹介したいと思います。
ナノドレッドシリーズは手軽にディティールアップできて便利ですがコストがかかります。
そこでお金と手間をなるべくかけずにディティールアップということでタミヤミズーリの40mm四連装を
1.1インチ四連装に改造する例をご紹介。


赤い部分をカット


カットし接着したあとにプラ材でディティールを追加(左はヨークタウンのパーツ)


銃身部分はプラストラクトの0.3mmプラ棒(先端は伸ばしランナー)、シートにはエバーグリーンの0.13mmプラ板
を使ってます。あと弾倉部分も少し加工してます。
ちなみにプラ板をカットするにはオルファの平たち刃を使うと便利です。
少々オーバースケールですがヨークタウンの元パーツよりは見栄えは良くなったかと思います。


☆その他

・素材について
 エッチングなどによるディティールアップに一通り慣れてくると、今度は身の回りにあるもので何か工作に使える
ものはないかと探し始めるものです。これもまたモデリングの楽しみの一つですよね。
参考になるかは分かりませんが過去作品集の中の扶桑の艦橋にはストローを使った箇所があります。
たしかヤクルトのような乳酸菌飲料かなんかのストローだったと思います。
使った場所は信号旗ヤードがある層の1段下の左右に張り出している円形のブルワーク部分です。
プラストラクトやエバーグリーンのプラパイプは肉厚がありますし、真鍮パイプにしてもこの径で肉厚の薄いものは
ないかと思います。
この時はひょっとしたら使えるかもと思ってたまたまストローを捨てずに取ってました。
稀なケースかとは思いますがご参考までに。

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